2020.6.19 金曜日

アーユルヴェーダと白湯

白湯とは?

同じ水でもひと手間かけたら全く違う驚異の水!

アーユルヴェーダではお水をお白湯にして飲む健康習慣があります。

そもそもアーユルヴェーダでは最も冷たい水が“常温”の水とされており、

日本のレストランで出てくる“氷水”というのは飲まないのがほとんどです。

まず、なぜ氷水を飲まないかというと、特に食事前などは、せっかくお腹の火といわれる消化力がふつふつと沸いているのに、それを氷水を飲んでしまっては、一気に火を消して、これから食べるものの消化を妨げ、未消化のまま体に体内毒素として残ってしまうからです。

最近ではコンビニでも常温コーナーができてありがたいですね。

アーユルヴェーダでは白湯というのを飲みますが、これは常に消化に火を上げながら飲むためです。

また、アーユルヴェーダは浄化療法といわれていて、体の毒素を排出し病気にさせない医学ですが、常温ではなく白湯として飲むことで体の中をすみずみまで掃除をすることができるのです

本来の白湯の作り方とは

厳密にいうと鉄瓶などを用いて、水を沸騰させます。さらに15分ほど加熱したものが、白湯となります。

常温以上の水は性質がとても重く、体を浄化するというよりは、通過をする過程で、潤いをもたらす程度ですが、白湯にすると性質が細かく変化し、細胞のすみずみまで行き渡ってから排尿されるため、体の洗浄にとてもよいのです。

この時、1度作った白湯は再加熱することはありません。

アーユルヴェーダにおいてはピッタという火のエネルギーがとても強い水になっているので、これ以上仮に冷めたとしても再加熱をして使用はしません。

また冷めきってしまった白湯も飲みません、ですから、1日保温できるような魔法瓶にいれ、夕方などに冷めてしまったら、新しい水から作ります。

白湯の正しい飲み方

白湯飲み放題は体に良いのか?

白湯は非常に熱の強い性質の水になっています。ですから、飲みすぎると胃酸を強くしたり、胃腸に負担がかかることがあります。

とくにアーユルヴェーダでピッタの体質の人やピッタが乱れている人は、もともと胃腸が弱く胃酸が強いため、白湯を飲み続けると、胃痛が起きたりする場合があります。

白湯の1日の適量は800MLまでです。

また、がぶ飲みするのではなく、ちびちび1日かけて飲むのが理想です。

白湯を飲む適した時間

白湯は1日中かけて飲むのが良いですが、特に、朝の起き立ては体が排毒モードになっているので最適です。

夜中に食べたものが消化され、エネルギーとなるもの、不要なものと選別され、朝に不要として押し出されてきたものが、めやにや舌コケなどです。

それをしっかり白湯で洗い流してあげることがとても大事な朝の一番の行事になります

体質別の白湯の温度

一般的に白湯は体によいので、どんな方でも50度以上の白湯を飲むことをお勧めします。

ただ、アーユルヴェーダという観点から乱れた体調を治すために白湯を活用するなら、

ピッタが乱れている人は60度くらい、ヴァータが乱れている人は70度くらい、カパが乱れている人は、80度くらいなどに調節して飲むのがよいでしょう。

白湯の味

私も最初は白湯になれず、味が付いた飲み物が好きでした、なぜなら白湯がおいしいと思えなかったからです。

ですが実は体が変わると白湯の味も変わります。

体内毒素があるときは白湯を飲むと苦く感じ、体内毒素がない状態で飲むととてもまろやかで甘く感じられます。

体の中の毒素の量は外からわからないので、白湯の味の感じ方を指標にされてもよいですね。

白湯の効果

体の中をしっかり洗浄しながら通っていくので、まずは便通がよくなり、体がすっきりします。また火がつよい水に代わっているので消化力も高まり、太りにくい体になります。

代謝もよくなり、肌艶がよくなります。どこの家庭にもある水が、こんな素晴らしいものに変わるなら、ちょっとしたひと手間をかけてアーユルヴェーダ白湯ライフを楽しみませんか?

アーユルヴェーダビューティーカレッジ

学長 新倉亜希

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